2012年6月21日木曜日

夏至



さぁ、夏本番です!!早起きされましたか。
今日は一年で一番昼が長く、夜が短いとされている日。
「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」
日本はほぼ梅雨の真っただ中、急に暑くなったり、湿度も上がりと、あまりいいことはないのですが、田植えが盛んな頃です。農業従事者には恵みの雨となるわけですが、こんな季節外れの台風の上陸。豪雨までは必要なかったんですが…。

天文学的には、夏至の日にはこの日の出・日の入りの方角が最も北寄りになる。また、北回帰線より上では、太陽は正午に天頂を通過する、となる。
ただ、日の出が一番早いのは、この夏至の日より1週間ほど早く、日の入りは1週間ほど遅い日となり、まったく同日ではないようです。その間で、今日となっているようですが…。「夏至」は春分、秋分と同じように、暦としての意味は特になく、「日の確定」として扱われます。

古くから、秋の「夜長」に対し、短い夏の夜は「短夜」と呼ばれ、古人はそれに「はかなさ」を感じたようです。
ただ、平安時代に書かれた『枕草子』で、清少納言は、
「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍おほく飛びちがひたる」とし、夏のいい時間は夜と言っています。短い夜の時間を月が照らし、蛍が飛び交う中、男女の逢瀬には大切なかけがえのないひとときでもあったようですね・・・・・。まぁ…ここから先は夏の夜、想像の世界に浸ってください。()

さて、日本列島は梅雨前線と台風5号の低気圧のせいで、またまた大雨。これは季節はずれなのか、気象の変化なのか・・とにかく被害が出ないことを祈ります。

企業様カレンダーの企画が動いていますが、今年は暑さがまだまだ本格化しないせいか、昨年の震災後の「節電・省エネ」戦略も少し収まっているせいか、夏物(当業界では「扇子」や「団扇(うちわ)」をそう呼びます)の動きが少し鈍く感じます。(要因はほかにもあるのですが…。)

さぁ、1年もそろそろ折り返し、体調管理に気を付けて、Fright!!!!

2012年6月13日水曜日

入梅


先日曜日、6月10日は 入梅(にゅうばい、ついり、つゆいり)
雑節の一つ。
雑節とは、八十八夜(前述)や土用、節分など、二十四節気などの暦の間の細かい季節の変化を表す暦日のことを言います。

さて、「再生」旅行?から帰国したら、ちょうどこの「入梅」の日でした。
すでに、日本列島西半分は梅雨入り後でしたが、あまり湿気もなく、まだまだ過ごしやすく感じます。

すぐに、ブログを書かないと思ったのですが、前回にも書いたように、この日本(私は大阪ですが。)にしばらくいないと、その季節感と暦の一体感を感じられず、今日まで伸び伸びに。どうも調子が出ませんね…。
遅ればせながら…。

入梅は、芒種(平成24年は65日)から5日目、この日を境に梅雨の季節に入り、あちこちで田植えが見られます。梅の実が熟する季節ということもあり、「入梅」と呼ばれるとも言います。(実際に気象庁が発表する「梅雨入りしました」の日とは違います。)

梅雨に入る日の目安をなぜ、芒種の5日目と決めたのかというと、はっきりしているわけではないのですが、五月晴れの後、主食である「お米」のために雨がほしいこの季節、「梅雨」に入る目安は農事に携わる人々には必要な事であったようです。
そこで江戸の頃に、「入梅」は、芒種の後の最初の壬〔みずのえ〕の日にしますって、決められたとか。以下は私もあまり詳しくないので、ちょっと他からの受け売りですが…。
「陰陽五行説」という、暦というか、運気を調べる様なものがあり、
そこでは「壬(みずのえ)は水の気の強い性格」とされ、水と関わりのある日が「入梅」には適しているということで選ばれたらしいです・・。
ともかく、しばらくうっとうしい季節が続きます。体調も崩しやすいこの頃、美味しいお米をいただくために、ちょっと我慢いたしましょ…。

カレンダー屋さんも今は「我慢」の季節かもしれません。満足な年末を迎えられるように、いい仕事をたくさん実らせるため、精魂込めて働き、いい季節が続くことを祈るばかりです。

2012年6月5日火曜日

芒種


6月5日は 二十四節気の9番目の芒種(ぼうしゅ)
見たところ意味の分かりにくい節気ですが・・。
芒とは「のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)」。
要は稲という籾殻にあるとげのような突起を持った植物の種をまく頃ということです。
「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」
今の農業事情はもう少し早くに米の種まきはしていますね・・。
ただ、この頃から、主食生産を担っている農家は忙しくなります。ぼちぼちじめじめする梅雨が始まるのですが、これも、お米のためには必須アイテムですね。
お米を主食とする日本では、この「芒種」の頃に、地域によっては「田植え」を神事として執り行われるところもあります。実りの秋を迎えるため、とても大切の時期と言えます。

実は、今日は日本におりません。時差の関係もあり、ブログへの書き込みが遅くなっています。
それよりも、この「暦」を書き綴るのには、やはり「日本」にいなくては、季節感ある表現が出てこないということに気づかされています。とても不思議な感覚で書いています。
世界中その国に見合った「暦」があり、それぞれ大切にされています。
今回改めて、日本の「暦」とは、日本人が日本人であるが故のものであると、強く感じています。
次回6月後半は間違いなく、日本で梅雨の盛りの頃に書いていると思います。