2013年1月20日日曜日

大寒(だいかん)



今日1月20日「大寒」は二十四節気の第24番目。暦での一番最後の節気です。
2月3日の年越し=大晦日。新年となります。

文字通り、寒さが最も厳しくなる頃。ここしばらくの冷え込みや大雪はまさに…って感じでしたね。
「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」 ここが底ですね…。

「大寒」の朝の水は1年間腐らないと言われ、容器などに入れて、納戸に保管する習慣もあります。
この「寒の水」=「寒の内」(寒の入りから年越しまで)の間に汲んだお水は雑菌が少なく、長期保存に向いていると言われています。
そのため、この寒気と「寒の水」を利用して作られる味噌、醤油、お酒は腐らず、凍り豆腐や寒天なども仕込む時期となっています。
一年を通して口にする日本の食卓になくてはならないお味噌やお醤油、お酒はこの「寒」にしっかりうまみを蓄えているんでしょうね…。出来上がりが楽しみ…。

さぁ、一番底の寒さも通り過ぎれば、春へはカウントダウンです。
私も春に向け、もう少し暦話しの中で、自分への課題を新たに作ろうかと思っています。

うちの仕事はもう「巳年」(み)が終わり、「午年」(うま)が始まっています。
サラブレッドのように、駆け足で時は進んでいきますが、
道産子のようにしっかりと踏みしめながら、季節の移り変わりを感じ、「春よ、来い!」

2013年1月5日土曜日

小寒(しょうかん)


明けましておめでとうございます。
今年も、「暦話し」をよろしくお願いします。

2013年(平成25年)の最初の二十四節気は1月5日の小寒(しょうかん)です。

節気の中では23番目に当たり、実際の暦での年明けは2月ということになりますが…
まだまだ寒さが最も厳しくなる時期の前半ということで、
「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」
日本列島、寒いはずですね…。

この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん)」と言い(寒中・寒の内とも言います)、
この日を「寒の入り」とも言います。一番寒さが厳しくなる入口ということですね。

年末から書き始め、お正月にはその返事を書いていた「年賀状」も、今日からは寒中見舞いとして出し始めてくださいね。

武道の世界ではこの「寒」の時季に寒稽古や寒中水泳が行われますが、よくテレビなどで見かけますね。
この寒さ厳しい頃の耐寒行事は、心身を鍛練すれば、邪念や煩悩から解き放たれるとされています。武道だけではなく、若い僧侶の方々も「寒中托鉢」なるものをされ、無病息災などを祈る習慣が残る地域もあります。
う~~怠け者で寒がりの私には絶対無理な業ですが…。

やはり私は「食」の方がいいですね…。
この寒の入り・小寒あたりから、お正月の後の行事や言い習わしが始まります。
七草粥(七草雑煮)、鏡開き・おぜんざい(11日)、小正月・小豆のお粥(15日)…と続きます。

週明けの7日は七草粥(七草雑煮)を頂く日ですね。
昔から年初に若菜を摘む「若菜摘み」の習慣があったとか、凍りついた大地から芽生えている若菜には生命力があり、これを食べれば厳しい寒さも乗り越えられると信じられていました。
そこから、7日の朝に「春の七草」(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた「七草粥」を食べる風習が生まれたと聞きます。
また、おせち料理に不足がちな青菜を頂くことで、栄養補給になり、お正月から食べ続け、飲み続けた胃を休みてあげる効果にもなるとか。
とはいえ、本格的な新年のスタートが来週からとなると、七草粥で栄養をもらい、また新年会などで飲み続ける日々が始めることとなりますね。
皆さん、新年ご自愛ください。