2013年7月23日火曜日

大暑 7/23~27 七十二候・初候

夏バテです…。
仕事中は何とかいつも通りに「元気な」私でいるのですが、もうそろそろ限界かも。。。
週末のお出かけと、寝不足続きでちょっとふらふら・・。
元気を出すために、「土用の鰻」を!なんて到底思えなかった土用の丑の日の昨日。
と思えば、今日は暑いはず…。
明日から大阪の天神祭も始まります。さらに、
二十四節気「大暑」(たいしょ)ですから。一番の暑さのピークです。

「暑中」も後半戦となり、もうしばらく、もうしばらくの我慢?
「暑中見舞い」も「残暑見舞い」に変わります。
最近は、暑中見舞いはがきを書かなくなってしまいました。個人として、お中元を贈った方へや、送って下さった方へのお礼にはメールなどは使わず、必ず葉書を書くようにしていますが、確かに減っていますね。
だからこそ、頂くと、心が落ち着き、涼風が吹いてくる気がします。やはりいい習慣ですね。

さて、気持ち穏やかになったところで、

二十四節気「大暑」の七十二候・初候は
34    「桐始めて花を結ぶ (きりはじめて はなをむすぶ)」です。

少し季節感が違いすぎるように思えます。実際、桐の花は5月頃に開花しますが、この盛夏の頃に、実を結びます。
少し暦から離れますが、桐は、伝統的に神聖な木とされ、豊臣秀吉などが好んだ花であり、豊臣家の家紋は「桐のご紋」。現在の日本国政府の紋章として使われています。
また桐は殺菌力が強く、丈夫な木であることから、昔から桐箱や桐たんすなどに使われ、成長の早い木なので、昔は女の子が生まれると、庭に桐を植え、成長した時には、御嫁入道具のたんすを作るといった風習もあったそうですね。
何気なく普段眺めている桐の木にこんな「日本」が隠れていたとは、新鮮ですね。

とはいえ、暑い暑いももう少し…。
「土用の鰻」と言えば、江戸時代に平賀源内という学者が始めたそうですよ。
冬が旬で、夏に売れない鰻をどうやって売り込もうかと考え、そのユニークな売り方が大当たりしたとか…。

いつの時代も、新しい発想、「常識」をぶち壊す発想って、世を動かすようですね。
私が好きな「暦」の中でも、「古」を知り、「新」に置き換えていくセンスを磨いていきたいものです。


2013年7月12日金曜日

小暑 7/12~16 七十二候・次候


昨夜から熱中症予備軍のような症状で、頭痛、冷えのぼせ、立ちくらみでぐったり・・・。
この急激な暑さに慣れていない体が対応しきれていない感じです。
今日は外回りは自粛…。皆さん、いかがですか。

さて、熱帯のような気候の中、暦だけは古来からの時空間で動いていきます。

小暑の七十二候・次候は
「蓮始めて開く(はす はじめてひらく)」
蓮の花が開き始める頃を表します。

「蓮」というと何を思い出されますか。
蓮の花、蓮根、仏様、お盆、ベトナム(蓮の花が国花)などなど…。
全国的に会社などのお盆休みは新暦のお盆に合わせて、来月8月半ばと思いますが、ちょうど旧暦でのお盆は明日13日が「お盆の迎え火」。
蓮の花を供えたり、蓮の葉に供え物を載せたり、と「蓮」は仏事には欠かせないものとなっています。

「蓮は、泥より出でて、泥に染まらず」という言い伝えがあります。
蓮の華は泥から生えて、気高く美しく咲く花という意味で、夜明けと共に、泥の中から、水を弾いて優雅な花を開かせ、なんと数日で散ってしまいます。
この華に、俗世にまみれない、気高さを感じ、古代の人々は「蓮の華」に極楽浄土を見出したのだとも言われているとか。

ちょっと心が涼しくなったところで、私は、「蓮根餅」(蓮餅)が食べたくなりました。
わらび餅のように、黒蜜やきな粉で頂く冷菓で、あっさりとした上品な味わいがお気に入り。と最後は食べ物のお話となってしまいましたが、暑さに負けないように、しっかり体力をつけないと。

うちの仕事もゆっくりではありますが、問い合わせも増えてきました。

また、コンペのサンプルを作ったり、企画を上げていく頃で、既製品カレンダーとは違った楽しみと緊張感が漂う時季です。

2013年7月9日火曜日

小暑 7/7~11 七十二候・初候


気が付けば、梅雨らしい梅雨もなく、
例年の1週間以上も早く「開けた模様」って言われても…。ちょっと困るのでは。
まぁ、どうこう言っても、梅雨前線が消えてなくなったのだから、「梅雨明け」ですね。

七夕も過ぎ、突然日々更新の最高気温。
暦の上では、二十四節気「大暑」の前の「小暑」なんですが、一度に来た~!って感じですね。

ただ、この時季の七十二候は
初候 「温風至る(あつかぜ いたる)」

決して温風(おんぷう)ではないのですが、だんだん風も爽やかさがなくなり、べっとり暑くなるという時季。
「温風」というのは、元々は夏を予感させる言葉で、梅雨の晴れ間の日差しが強くなり、風も熱くなるということ。 

ただ、暦は実際の季節感が後を追いかけるようになるはずなのですが、
最近は先を突っ走っているようで、暦を書いていて、ちょっと物悲しい…。

それでも、「小暑」の頃から、次の「大暑」までは暑さのピークの「暑中」と言われ、暑中見舞いを書いたり、お中元が届いたりと、暑さの中、相手を思いやる心を形にするという、日本らしい夏の始まりです。

この時季の旬のお魚に、「鱧(はも)」があります。私の中では、1位、2位を競うくらい美味しいお魚です。
最近では、全国的にいただけるようですが、やはり関西のお祭りシーズンに欠かせないのが、「鱧」ですね。
「鱧は梅雨の水を飲んで美味しくなる」といわれ、梅雨の雨を含んだ海水で獲れた鱧が一番おいしいとか・・。だから梅肉で頂くのがぴったりなのかな・・? さて、今年のように、梅雨の水が少ないと、お味はいかがなのでしょうね。

と、ついつい「食」話になると、長くなるので、このあたりで。


しっかり水分補給と休息を取りながら、「夏」を楽しみ、乗り越えましょ。

2013年7月3日水曜日

夏至 7/2~7/6 七十二候・末候

昨夜は蛸を召し上がられましたか?()
と、唐突な書き出しとなってしまいましたが…。

閏年ではない今年、72日がちょうど1年の折り返しとなります。
七十二候は5日間くらいの期間があるのですが、昨日の「半夏生」は暦上の雑節と重なり、二十四節気やご節句のような季節の変わりをはっきりと表す日となっています。

「半夏生」(はんげしょう)とは七十二候からとられた雑節で、夏至からちょうど11日目を言います。

というわけで、夏至 七十二候・末候は「半夏生ず(はんげ しょうず)」
「半夏」とは「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草で、その葉が半分白くなっていく頃。

梅雨も終盤となり、農事の節目とされ、田植えを終わらせる頃です。
この日までに農作業を終え、休みを取るという地域もあります。というのも、この日は天から毒が降るという言い伝えがあり、井戸にふたをしたり、この日採った野菜を食べないなど、いろいろ各地であるようですね。

関西では、この日に蛸を食べる習慣があるとか…(うちにはその習慣がありませんでした・・) 蛸の吸盤のように、しっかりと大地にくっついて、農事がうまくいくようにとの祈りがあるとか。
奈良県の一部では、「半夏生餅」と言う、もち米と小麦を半々に混ぜてお餅を作り、きな粉をまぶして食べるそうです。私は半分奈良県の血を引いているので、この習慣はよく聞いていました。
ほんと各地で「厄払い」のようにいろいろありますね。
この季節は食中毒などが流行ります。昔からそういう気遣いが定着していたようです。

それぞれ、どんな「半夏生」の過ごし方があるのでしょうか。
「暦」と「食」との関わりはほんとに地域性があり、おもしろいですね。