2013年8月7日水曜日

二十四節気 立秋 8/7~11七十二候・初候


わ~~あっ、秋が来た~~
今日8月7日は二十四節気「立秋」
でも、「立秋」って、そういう意味ではなく、ほんのわずか秋の気配が感じられるようになるかも…という日です。
暦の上では、朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ日。
立春からちょうど半年が経過し、「秋」となりますが、日中はまだ残暑が厳しく、1年で最も気温が高くなる時期でもあります。まさにこの季節ですね。

そんな二十四節気「立秋」の七十二候・初候は
「涼風至 (すずかぜいたる)」
こちらも、熱風から夏の暑さを忘れるような少し涼やかな風に変わり始めることをいいます。
蝉の声が変わったり、雲の形が変わったり、ときっと近づく秋を感じられるのではないでしょうか。

でもまぁ、なかなか現実はこうはいきませんが、
この頃、旧盆の前の夏祭りが各地で開催されます。旧暦の七夕にも当たり、東北地方の七夕祭りや、ねぶた祭りなどこの時季です。
この仕事を始めたころ、何も知らず、この時期直前に青森市へ出張に出かけたのですが、
「ねぶたが終わらないと、仕事にならないから、このねぶたの団扇と手ぬぐいをもって帰り~」って頂いたことを今も覚えています。

大阪はまだまだ空調の室外機の熱風とビル風の湯気が出そうなぬるま湯につかっていますが、
この頃に吹く「涼風」らしき風が軒先の風鈴からいい音を弾き出したりすると、ホッと暑さを忘れさせてくれる瞬間もあるのでは・・・。風鈴、買って帰ろうかな。。。(笑)
あともうしばらく、もう少し暑さに耐えれば、実りの秋がやってきます。

うちの仕事はこの暑さの中ですが、年末に向けてだいぶ動いてきてくれています。もうちょっと加速度をつけて忙しくなってもらいたいものです。


2013年8月1日木曜日

大暑 七十二候 次候&末候 (7/28~8/1・8/2~6)

           
今日は外を歩くと、お風呂に入っているような…まさに「まとわりつく暑さ」でした。
局部的な集中豪雨、ゲリラ豪雨のおかげで、今までに経験したことがないお天気ニュースを聞くことになってしまっていますが、各地いかがでしょう。

暦の話をすると、実は大暑の七十二候・末候)が大雨に関する候なんです。

大暑 七十二候 次候は、土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土が湿り、蒸し暑さが増す時期。

土が夏の強い日差しを受け、陽炎が立ち上がり、熱を発することを「土熱れ(つちいきれ)」と呼ぶのですが、この「熱れ」とは、蒸された暑さを言い、体にまとわりつくような暑さという表現になるのです。
あ~ほんとに、べたっ~~とした感じ、息をするのも熱いものを吸い込むような…。
この暑さ?熱さ?を気持ち和らげるため、冷たいものを口に入れたり、打ち水や行水(今の時代はシャワーかな)をする習慣があります。これが元々の「暑気払い」のことだそうです。

草木も水不足では元気なさげに見えますが、ただ、草木はこの暑さの中、根を張り、水分を潤沢に吸い上げ、緑を濃くし、葉を広げ、この季節を楽しんでいるようにも思えます。
それは、田畑の作物や草木は実りの秋に向け、この太陽の恵みを目いっぱいに受けいれないといけないんですね。
どうも人間だけが、「暑気払い」と称して、冷えたビールをあおり、「暑い、暑い!」とウダウダと過ごしているようですよ。
さて、私の七十二候の更新が遅くなっているので、続きで、次の候のお話をさせていただきます。

8 2日~ 8 6日あたりは
大暑 七十二候 末候 大雨時行(たいうときどきおこなう)
青空が突然のどしゃ降りになる不意に降り始める大雨の時期。

つまり、「夕立」。
梅雨の明けたころの暑い日の夕方、突然降るにわか雨のことですね。
「夕立」は夏の季語にもなっているように、なぜか、夏の雨だけを「夕立」というようです。
昔から、よどんだ熱い空気が一掃され、「夕立」の後の臭いはとてもいい匂いがすると言われています。たしかに、涼風が肌に気持ちいいと感じたことはありますね。

しかし、この「夕立」という言葉は当て字です。夕方降るからという意味ではありません。
詳しくは、『広辞苑』を引いてみてください。神が降臨する…みたいな意味が載っていますよ。(笑)

ただ、ここ近年の梅雨明け以降の雨は「夕立」ではなく、「熱帯性スコール」と言われることもありましたが、「ゲリラ豪雨」です。
にわかに空が暗くなり、突然の落雷や想像を絶する雨が天から降ってくるようです。
幸いにも、大阪市内では今年はまだ経験していません(そのかわり、雨も降りません)が、
ぜひ、「夕立」の後の、いい臭いを嗅いでみたいものです。

この肥大化した「夕立」のせいで、未曽有の被害の地もあるとのこと。
是非に気をつけてくださり、次にくる「立秋」を心待ちにしたいものです。