2014年4月30日水曜日

4/29~5/5 大型連休・ゴールデンウィーク(黄金週間)

大阪は新緑のいい季節となってきました。
今日はいつも書いている「暦」の話とは少し違いますが、祝日のお話・・。

今朝テレビの街頭インタビュー(銀座)で50人中3人しか全部の祝日名がわからなったのを見ていて、とても残念…というか。
小学生の男の子がわからない顔をしていたら、その横のお父さんが「学校でも教えてもらってないなら、知らなくても、休みは休みだからいい・・」って答えていた映像があまりにショックで・・。
社会人であれば、「暦通り(カレンダー通り)の出勤です」などとよく使いますが、「休日」の理由くらいは覚えておいてほしいですね。
ただ、今の日本の祝日は全部がちゃんとその日に意味があって、制定されているわけではないのですが…。

というわけで、今更ながら…。 
429日 昭和の日 昭和天皇のお誕生日。昭和の時代はもちろん「天皇誕生日」
     平成の世となり、「みどりの日」という祝日となり、その後「昭和の日」に。
5
3日 憲法記念日 日本国憲法施行の日。
54日 みどりの日 元々は平日。1986年から「国民の休日」となり、飛び石休日が
     毎年連休となった。その後、祝日法と絡み、「みどりの日」となり、祝日となる。
55日 こどもの日 古く暦では「端午の節句」と呼ばれる日

この期間の間の平日がうまく週末にかかったり、お休みにすることで、1週間ほどの連休となる場合が多いですね。

今では当たり前の「ゴールデンウィーク」という呼び方になったのには、いくつか説があるようです。
有力なのは、この期間に映画館へ足を運んでもらおうと日本映画界の造語説。
ただ、今もNHKではこの名称を認めておらず、「大型連休」と呼んでいます。
この機にNHKのニュースを聞いてみてください。(笑)

この連休の間に、暦の上の「雑節」の一つ「八十八夜」、今年は5月2日(以前に書いた「土用」や「節分」もその一つ)という暦日や、二十四節気の「立夏」が5月5日にあります。
この話はまた改めて。


では、よい大型連休・ゴールデンウィークを。

2014年4月17日木曜日

4月17日 土用 (5月4日まで)


暦の上で、今日は「土用」(どよう)
って、聞き慣れているのは、夏の暑い日、「鰻」を食べて暑さを乗り切ろう!ですが、これは、夏の土用。
暦には4つの土用があるんですよ。
元々、古来中国には「陰陽五行説」という考え方があり、それが日本でも昔から信じられてきたようです。
簡単に言えば、すべての事象を木・火・土・金・水の5つに分類されます。
五行説では、春は「木気」夏は「火気」秋は「金気」冬は「水気」と割り当てられています。
しかし、「土気」がどこにも分類されていませんよね。

そこで、五行に由来する「雑節」である、「四立」という季節の変わり目の不連続な4つの期間「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間を「土気」に分類し「土用」と呼ぶようになったようです。要するに、四季の間にもう一つの「気」を割り当てたということです。

一般的には、立秋直前の「夏の土用」を指すことが多く、最初に書いたように、「土用の丑の日には鰻を食べる」という習慣が生まれたようです。
これは、江戸時代にもともと「丑の日に【う】のつく食べ物を食べると良い」という言伝えの元、「うどん」「瓜」などが上がる中、当時の学者の平賀源内の「夏の土用の丑の日に「鰻」を食べよう」という発案が定着したみたいですね。
今で言えば、「バレンタインデーにチョコレートを送ろう」や、「節分(年越し)に恵方に向いて巻き寿司を食べよう」という商戦にうまく乗らされたのでしょうか…アイデア、発想力はいつの時代も大切ですね。(笑)

土用の期間は季節の変わり目でもあるので、期間内に始める「土」に関わることは避けた方がいいと言われています。暦を重んじる日本の中では、農作業にまつわることは先人の戒めとして、厳格に守られているようですね。

420日は二十四節気「穀雨」です。「春雨降りて百穀を生化すればなり」
恵みの雨が降るようになり、農耕繁忙期がはじまります。

ただ、ほんとに、季節の変わり目は危険がいっぱいです。この春の時季は黄砂飛来や花粉症、少雨による異常乾燥、またまたPM2.5など、大気中は異変の頃。どうぞ何事も無いようにお過ごしください。

私は、そんな春のフワフワのまま、お気に入りの新品の自転車に乗り、今朝から派手に転倒。人通りも車も少ないところだったので恥をかかずに済んだこと、自転車が無傷であったことは幸いでしたが、骨に異常はないものの、全治2週間!!膝の皮膚剥離、軽い打撲と発熱、全身筋肉痛で、フラフラになって出勤。
カレンダーを見れば、今日は「三りんぼう」…日が悪いですね・・。

ほんと皆さん、気をつけて陽春を楽しんでくださいね。



2014年4月8日火曜日

2014/04/08 花まつり

先週土曜日45日がもう雪も降らないでしょうという春を告げる二十四節気「清明」でした。
まだまだ花冷えが続いていますが、空がぼんやりと霞み、春を告げる鳥の鳴き声が聞こえたり、確実に日の光は肌に当たり、「日焼け」を気にする頃となってきます。

さて、今日は節気とは少し違うお話しです。
今日8日は「灌仏会」(花まつり)。これは宗教上の行事なので、「暦」とは違いますが、静かに春を告げる行事の一つとなっています。
元々旧暦の48日なので、実際は今年は56日となりますが、48日を新暦に置き換えて、お寺ではお祭りをされています。
もちろん、仏教の祖であるお釈迦様のお誕生日です。
インドの奥地で花に囲まれお生まれになったということで、お寺の門前の軒先に花で小さな御堂(花御堂)を作り、その中に置かれた小さなお釈迦様像に甘茶を掛けてお祝いします。

甘茶を掛けるというのは、言い伝えに、「お釈迦様の誕生を慶び、天に龍が現れて、甘露の雨を降り注いだ」、という表現があるらしく、それを模して、甘茶となったようです。
紫陽花の一種から作られるお茶で、ほんのり甘い味がします。(決しておいしいとは言えませんが…)

同じ宗教でも、東洋西洋を問わず、イエスキリスト様のお誕生日であるクリスマスは盛大にお祝いをし、いろいろなイベントが催されるのに対し、何とも、質素な落ち着いたお誕生日なんでしょうね。

また、イエスキリスト様が復活された日が復活祭【イースター】として欧米諸国では休暇となったり、お祝いされています。お店などでは必ず、”Happy Easter!!”と声をかけてくれます。
復活祭はキリスト教の宗派にもよりますが、基本的には「春分の日」後の満月の後の最初の日曜日と定められており、今年は4月20日とのこと。
年によりかなりの差があり、2年前はイースターと「灌仏会」(花まつり)が同日の48日となり、お釈迦様とキリスト様が同じ誕生日となった年でした。

ともあれ、新しいスタートの4月。いろいろなものに「新」という言葉が似合うこの季節。
さぁ、いい年度となりますように。