2014年5月21日水曜日

5月21日 二十四節気 小満(しょうまん)

    
木々の緑が濃くなり、気候が安定してくるころ、あらゆる生き物が活性し始めたり、
「秋麦」の刈入れが始まったり、ちょっとホッとできる時季で、「小満」というとか・・。
たしかに、この時季の七十二候も、
蚕がサナギから起き出し、桑を食べ始める頃。草木が実をつけ始め、紅花が咲き出す頃とされています。
梅の実がなり、西の方から、「走り梅雨」が見られ、田植えの準備も始まってきます。

「走り梅雨」っていい言葉ですよね。あのうっとうしいぽそぽそと続く雨シーズンの前の雨を気持ちよく迎えられそうですね。
ただ、近年はどうも、「ゲリラ豪雨」という言葉が定着し始め、異常気象で従来の季節の言葉の優しさも半減です…。

そんな雨を受け、かきつばた(杜若)もきれいにシーズンを迎えます。
「いずれがあやめかかきつばた」という言葉通り、見分けのつけにくい二つの花にたとえ、女性のすらっとした美しさを表現するのに使われますが、ほんとに見分け方がわかりません…。
まぁ、どちらもひっそりと、心が落ち着く、この季節ならではお花なので、どちらと言われても、女性にとってはうれしいものですが…(笑)

また、華やかな薔薇もこの季節。大阪の中心地、中之島公園も、バラまつりでたくさんの種類の薔薇が咲き誇っているとか。ただ、薔薇は外来種と思われがちですが、万葉集に出てきたり、江戸時代には栽培もされたりしたそうです。でも、どうしても馴染まない気がしますね…。
しばらくは、色とりどりの花を楽しめるいい季節。少し日焼けを気にしながら、一駅歩いてみようかな…。ちょっと遠回りをして、公園を通り抜けてみようかなって思う今日この頃ですが、いい季節は短いですね。

私は、昨日仕事つながりで、個人的な「小満」を味わえた日でした。仕事の奥深さ、職人芸に留まらず、どんどん進化していく楽しさ、難しさを感じた一日でした。
「カレンダー」という仕事にいかに生かせるのか、頭の中は「大満」?!
(もっとも、こんな二十四節気はありません…)