師走に入り、暖かい冬の初めとはいえ、どうも落ち着かなくなってきます。あれもこれもせなあかん・・と気持ちが急く頃ですね。
昔々からそのようなことは今よりももっともっとたくさんあって、ちゃんと今日から感謝しながら、がんばりましょ!っと吉書(きっしょ)となる日があるのです。
毎年12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」といい、いろいろな「事」の始まりであり、納める日とされています。
古くから、2月と12月というのは、「事」の元である神様がお家に帰ってこられたり、農事が始まったり、締めくくりとなったり、大切な月とされているのです。
年を司る神様を年神様と言いますが、この年神様を迎えるために、正月の準備を始めるが12月8日の「事始め」で、新しい年への「事」が始まるということ。
年を越し、その片づけもすべて終わるのが、2月8日の「事納め」となるわけです。
江戸時代からは、江戸城の「すす払い」が二十八宿の大吉日「鬼宿日」(ただ、婚礼以外は大吉という不思議な言い伝えがあります)にあたる12月13日と定められてから、この日を「正月事始め」というようになり、各お家での、すす払いや松迎えなどの正月準備に取りかかる日とされたようです。
商屋や住宅を大掃除、一年の埃を落とすのが、すす払い、
門松に使う松や薪を取りに行くことを松迎え。
アレルギー性鼻炎持ちの私には苦手な掃除ですが、一昔前のように、着物にたすき、割烹前掛け、手拭いで頭を覆い・・・想像すると、ちょっとはやる気が出そうですが…。
今のような、ジャージの上下にエプロンでは・・ね。(笑)
このような神様の「事」が無事終わると、やっと人の「事始め」となり、2月8日あたりは旧暦で言えば、3月中旬あたり、そろそろ春到来で農作業が始まります。
ということで、人の「事始め」は2月8日で、「事納め」が12月8日と言われるようになっています。
家庭で1年間使った針や折れてしまった針を供養し、裁縫の上達を願う「針供養」という言葉は聞かれたことがあると思いますが、私が愛用する「暦本」の中でも、2月8日と12月8日の両方に、「針供養」と入っています。これも、「事」のひとつなんですね。私も明日は、近所の神様にお詣りに行くつもりです。
また、年末のお心づけやお歳暮をこの頃から贈るのは、「事始め」の日に、正月用のお供えものを贈るという昔からの名残りです。
さて、今年の暮れは、このような暦を思い起こしながら、お片付けやお節作りに勤しみたいものです。
その前に、今年の感謝も込め、私の会社に残る(年を越せない在庫ってことですが…涙)カレンダーを待ってくださっている方々に、お配りするのも私の「事」のひとつです。
その前に、今年の感謝も込め、私の会社に残る(年を越せない在庫ってことですが…涙)カレンダーを待ってくださっている方々に、お配りするのも私の「事」のひとつです。
0 件のコメント:
コメントを投稿